炭素は大きく、ダイヤモンドに代表される分子が6角形の結晶構造を成す高密度炭の「定形炭素」と備長炭など樹木炭の分子の結晶構造が定まらない「無定形炭素」に分類されます。
この二種類の炭素は見た目はよく似ていますが、化学的には大きく違い、その使用目的や用途も異なり、それぞれに応用開発の可能性を秘めています。
大木工藝の研究開発は自然とともにあるこれら「炭素」を根幹に、「応用開発」という枝葉を繁らせ、「知産」という花から実へと進化を続けてまいります。
超高密度炭は微粉炭を㎠/5万トンの高圧で固めた後、3000℃で90日間焼成して生成されます。その分子構造はダイヤモンドに近く、遠赤外線の放射率No.1の素材で、非常に熱拡散に優れた「理想黒体」です。
テレビやラジオの電波、携帯電話、レンジ(マイクロ波)、γ波、X線、紫外線、赤外線、これらはすべて電磁波です。光の速さで空間を伝わり、波と付くように波長(波の山と山の距離の差)の違いで特性が異なり、呼び名も違います。電磁波の違いは波長であり、振動数です。(遠赤外線は8ミクロンから14ミクロンの波長帯です。)
食材は動物性、植物性共に多くの水分を含んでいます。炭による遠赤外線波動が水に当たると水の分子(クラスター)が小さくなります。そのため界面活性がおこり、食材の油やタンパク質、糖質などのまわりをガードするため乾燥した後も色々な栄養素も酸化されず、旨味成分が閉じ込められ、みずみずしさを保ち長期保存が可能となります。もう一つの波動効果は動植物食材が温められると炭と同じ波長の遠赤外線を放出します。同じ波長が出合うと分子共鳴(共振)作用が起こり、水の分子が振動してエネルギーとなり、食材の中も外も同時に素早く乾燥するため食材の組織が分解されず、栄養素、旨味成分や新鮮さが凝縮されます。
人間の身体の60%は水分です。水の分子1個はプラスの電気を持つ水素2個とマイナスの電気を持つ酸素1個で構成され、中心が離れて一対になっています。炭玉が人肌(36.5℃)で温まると10ミクロンの遠赤外線(波動)を放出します。人間も1/4は炭素であり、同じ遠赤外線(波動・10ミクロン)を常時放出しています。同じ波長が出合うと分子共鳴(共振)作用が起こり、水の分子同士が激しく衝突します。この振動が運動エネルギーとなり、熱に変換され細胞も活発になり、血管が拡張し、血行促進・肩こり改善・痛みの緩和・新陳代謝の向上、気分の良さ(FA・VAS)などの自律神経改善や免疫機能の向上が明確になりました。
熱の伝達方法には3つあります。熱の高い方から低い方へ伝わる「熱伝導」、お湯などは「対流伝達」と言います。もう一つが「放射伝達」で、この放射伝達が遠赤外線です。「熱伝導」と「対流伝達」は一過性であり、熱から離れるとすぐに冷えますが、放射は熱ではなく「波動」であり、水分子の衝突が長時間続くため体内に自己発熱が起こり長い時間身体が温かいのです。